最も弱い者が、最も都合のよい犯人にされた。
知的障害のある3人の青年は、やってもいない強盗殺人を自白した。そして本当の犯人は、自白までしながら釈放された。17年が経ってようやく、3人は無罪となった ― だが、彼らが失った時間と尊厳を、いったい誰が返せるのか。これは、一つの国の捜査と司法が、最も力のない人々の前でいかにたやすく崩れ去るかを示す物語である。


1999年2月、三礼の夜明け
1999年2月6日の未明。全羅北道莞州郡三礼邑の小さな商店「ナラスーパー」に、3人組の強盗が押し入った。
三礼は全州の近くにある静かな町だった。ナラスーパーは、韓国で「小さな個人商店」と呼ばれるような店で、そこには店主夫婦と、妻の年老いた母親が一緒に暮らしていた。その未明、強盗たちは眠っていた家族を襲い、手足をテープで縛って金品を奪い、逃走した。
その過程で、70代の祖母が亡くなった。口と鼻をふさがれ、窒息に至ったとされる。老人が一人命を落とした、明白な強盗致死事件だった。
小さな町で起きた人命事件に、警察には一刻も早く犯人を捕まえよという圧力が押し寄せた。そして、その圧力は誤った方向へと流れていった。

9日で捕まった「犯人たち」
事件から9日後、警察は犯人を捕まえたと発表した。
捕まったのは、ナラスーパーの近くに住む20歳前後の地元の青年3人だった。三礼で生まれ育った土地の者たちである。そのうちの一人には知的障害があり、3人とも学歴が浅く、家庭は貧しかった。
ここには最初から辻褄の合わない点があった。被害者側は、強盗たちが「慶尚道の方言を話すよそ者」に感じられたと供述していた。しかし捕まった3人の青年は、その地域で生涯を過ごした全羅道の土地の者で、地元の方言を話していた。この決定的な食い違いがあってもなお、捜査の方向は引き返さなかった。
最も手をつけやすい相手が、犯人にされていった。力がなく、口下手で、自分を守る術を知らない人々。彼らが捕まえられたのだ。


「自白」という名の証拠
3人の青年は犯行を自白した。そしてその自白が、彼らを刑務所に送った最も強力な証拠となった。
自白は強力である。本人が自ら「自分がやった」と言うことほど確実に見える証拠はないからだ。しかしまさにその強力さゆえに、自白は危険でもある。物証の乏しい事件で捜査が自白だけに頼るとき、自白を引き出すこと自体が捜査の目的になってしまう。真実を探す代わりに、すでに決めた結論に人を当てはめていくのだ。
では、なぜ彼らはやってもいない強盗殺人を自白したのか。
後に明らかになったところによれば、取調べの過程で暴行や暴言、威圧的な尋問があったという。徹夜の取調べが続き、3人はその苦痛から逃れるために、ついに「やった」と口にしてしまった。これは、世界各国の冤罪研究が一様に指摘する、まさにその現象である ― 孤立した空間で繰り返し追及されるうち、無実の人間でも目の前の苦しみから逃れるために虚偽の自白をしてしまうのだ。
とりわけ知的障害のある人にとって、この危険は比べものにならないほど大きい。質問の意図を十分に理解しがたく、誘導されるままに答えやすく、制服を着た大人たちの断定的な言葉に抗うのがはるかに難しい。自分に何が起きているのか、その自白が今後どんな結果を招くのかさえ十分に測れない状態で、3人は自らを犯人とする供述書に名前を記した。
知的障害のある人が尋問の場で特に脆弱であるという事実は、今日、各国の研究で繰り返し確認されている。彼らは権威ある相手に従おうとする傾向が強く、誘導尋問に乗せられやすく、自分の供述が持つ法的な重みを十分に量ることができない。だからこそ捜査機関には、こうした人を尋問する際に信頼できる同席者を置くなどの特別な保護措置が必要だという原則がある。しかし1999年の三礼で、そうした保護は彼らのそばになかった。
捜査機関が真実を探す代わりに、最も抗いがたい人々を選んで自白を引き出したのなら、それは捜査ではなく暴力である。そしてその暴力は、自らを守る言葉を持たない人々の前で、最もたやすく作動する。


服役、そして失われた歳月
裁判が始まった。3人の事件は最高裁まで争われたが、結局、有罪が確定した。
彼らは強盗致死罪でそれぞれ懲役3年から6年の刑を言い渡され、服役した。逮捕された当時まだ20歳前後だった青年たちが、やってもいない罪の代償として、人生で最も大切な時期を鉄格子の中で過ごした。
後の刑事補償の手続きで明らかになった彼らの拘束日数は、3人が失った時間の重さをそのまま物語っている。ある者は2,000日以上も閉じ込められていた。他の者たちも、数年の歳月を刑務所で流した。彼らに残されたのは、強盗殺人の前科と、取り返しのつかない若き日々だった。
後ろ盾となる家族がいなかったこと、世間に疎かったこと、自らを弁護する言葉を持たなかったこと ― そのすべての弱さが、彼らをより長く閉じ込めておいた。


本当の犯人は自白したのに釈放された
この事件が単なる誤判を超えて「痛ましい」事件と呼ばれる理由は、別のところにある。本当の犯人がいたからだ。しかも、事件が起きたその年に。
3人の青年が有罪として処罰されていた1999年11月。釜山の地域で捜査を受けていた別の3人が、この強盗殺人の真犯人として浮かび上がった。釜山の検察は彼らを三礼事件の真犯人とみて、事件を全州の側へ送った。真犯人かもしれない者たち自身が、関連する事情を供述していたのである。
しかしこの決定的な局面で、事件を担当した検事は彼らを嫌疑なしと処分した。「供述の信憑性が低い」というのがその理由だった。
すでに3人の青年を犯人と確定して刑務所に送った状況だった。ここで別の真犯人の存在を認めることは、捜査機関と検察が自ら、無実の人々を閉じ込めたという誤りを認めることを意味した。その重みが真実を阻んだのだという批判が、後に激しく続いた。
特定の人物について、ここで有罪と断定するつもりはない。ただ司法手続きと報道を通じて明らかになった事実だけを語るなら ― 真犯人と疑われた者たちが存在し、彼らへの捜査の扉が一度閉ざされ、その代償を、無実の3人の青年が刑務所の中で払い続けたということである。


再審 ― 閉ざされた扉を再び叩く
歳月が流れた。3人は刑を終えて社会に戻ったが、強盗殺人犯という烙印はそのままだった。失われた時間をただ飲み込んで生きることはできなかった。
この事件には、再審専門の弁護士として名高い弁護士が手を差し伸べた。彼は数々の再審事件で無実の人々の濡れ衣を晴らしてきた人物だった。2015年、3人のための再審が請求された。
再審とは、すでに確定した判決に重大な誤りがあると判断されたとき、その事件を再び裁く制度である。一度確定した判決を覆すことであるため、その敷居は極めて高い。新たな証拠が必要であり、従来の判決の誤りが明白でなければならない。無罪を勝ち取るより再審そのものを開くほうが難しいと言われるほどだ。
威圧的な尋問の痕跡、辻褄の合わない自白、方言をはじめとする数々の矛盾 ― 閉ざされていた真実の隙間が、一つずつ再び開き始めた。


再審の前日、本当の犯人が訪ねてきた
再審を前にして、予期せぬことが起きた。
かつて真犯人と目され、嫌疑なしで釈放された者の一人が、自ら名乗り出たのだ。彼は自分が事件に関わっていたことを明かし、長年、罪の意識に苦しんできたと打ち明けた。遅くとも真実を明かすことが、無実で閉じ込められた3人の青年と、亡くなった祖母のためになると思った、というのである。
本当の犯人かもしれない者が、無実の人々が代わりに刑務所暮らしをしたという事実の前で涙を流した。冤罪の構造を、これほど痛ましく示す場面はない。
だが時間はすでに、あまりにも多く流れてしまっていた。ずっと昔に起きたこの事件について、真犯人を再び法廷に立たせる道は、さまざまな法的事情で平坦ではなかった。真実は遅ればせながら姿を現したが、その真実がただちに処罰へとつながることはなかった。

17年ぶりの無罪
2016年10月28日、裁判所は再審で3人全員に無罪を言い渡した。同年11月4日、検察が控訴を断念し、無罪はそのまま確定した。
事件が起きた1999年から17年。20歳前後だった青年たちは、いつしか中年に差しかかる年齢になってようやく「無罪」という二文字を手にした。裁判所は、彼らの自白に信憑性がなく、有罪とみる証拠がないと判断した。
遅れてきた正義だった。しかし、来なかった正義ではなかった。


国家の賠償、そして遅すぎた謝罪
無罪が確定した後、3人とその家族は、国家と当時の担当検事などを相手取り、損害賠償請求訴訟を起こした。違法な捜査と誤った有罪判決によって、回復しがたい被害を受けたというのである。
裁判所は国家の賠償責任を認めた。一審も控訴審もいずれも被害者側の主張を認め、国家に対し彼らへ15億ウォン余りを賠償するよう命じる判決が下された。裁判所は、この事件が「本来の検事の役割とは何かを改めて考える契機になることを願う」という趣旨の言葉を残したと伝えられている。
そして事件から23年が経った2022年、この事件の当時の主任検事だった人物が、ついに3人と被害者家族の前に立った。彼は「過去の前歴と自白に予断を抱いていたようだ」と自らの誤りを認め、謝罪した。3人と家族は彼を許したと伝えられている。
しかしいかなる賠償金も、いかなる謝罪も、彼らが刑務所で失った若き日々を返してはくれない。金額で計られた賠償額は、国家が誤りを認めたという証にすぎない。失われた時間には、そもそも値をつけることなどできないのだ。

私たちがこの事件を記憶すべき理由
三礼ナラスーパー事件は、益山薬村五叉路事件とともに、韓国を代表する再審・誤判事件として並んで記録される。二つの事件は、ぞっとするほど似ている。力のない人を都合のよい犯人に仕立て、自白を前面に押し立てて刑務所へ送り、本当の犯人が外にいるのに誤りを認めなかったという点で。
しかし三礼事件には、より重い問いが重ねられている。捕まった3人が、社会で最も弱い部類に属する、知的障害のある人々だったという事実である。
捜査機関が真実を探す代わりに、最も抗いがたい人を標的にするとき、司法は最も弱い人々の前で真っ先に崩れる。自らを弁護する言葉を持たない人、誘導尋問に脆い人、制服の前で萎縮する人 ― 彼らが最も都合のよい犯人にされたのだ。
この物語の最後に残るものは一つだ。3人は結局、無罪となり、国家は自らの誤りを認めて頭を下げた。真実は17年も遅れて来たが、来なかったわけではない。だが彼らが失った時間と尊厳は、ついに誰も返すことができなかった。私たちがこの事件を記憶すべき理由は、まさにその取り返しのつかなさにある。

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